近年、建設業を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。
- ・『働き方改革』の推進による長時間労働の削減
- ・2020年の東京オリンピック・パラリンピックを向けた建設需要の拡大
- ・技能労働者の高齢化、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少
建設業においては、これらの課題と対峙しながら、生産性の向上が求められています。これらを実現するためには、ITやIoTの活用が必要不可欠となり、現在、ITやIoTの技術を導入する企業が増えています。社員の生産性をあげる環境づくりが求められる中、どうすればユーザーの利便性やセキュリティを保ちつつ、業務効率化できるのかを当社は模索してきました。
アクトエンジニアリングでは、これまで数多くの建設現場で培ってきたノウハウをもとに、作業効率アップと業務品質向上を目的としたITソリューションのご提供から、現場でのシステム運用サポートまで、建設現場におけるIT活用のお手伝いをさせていただきます。
現場におけるITソリューションの活用例
(安全施工サイクル)

【作業間連絡調整会議】
- 作業間調整会議システム
- ・翌日の作業内容、配置計画
- ・安全巡視結果
【現場巡視】
- 作業間調整会議システム
- ・安全巡視パトロール
- 汎用検査ツール
- ・各種検査業務
【休憩(詰所)】
- デジタルサイネージ
- ・当日の作業内容
- ・配置計画配信
- ・安全動画配信
【新規入場者教育、現地KY、TBM】
- 新規入場者教育ビデオ
- 安全動画配信
【作業開始前(詰所)】
- デジタルサイネージ
- 作業間調整会議システム
- ・当日の作業内容、配置計画配信
【作業終了後(詰所)】
- デジタルサイネージ
- ・当日の作業内容、配置計画配信
- 作業間調整会議システム
- ・翌日の作業の入力、当日の入力
作業間調整会議システム
(e-現場調整Pro、Buildee)
作業間調整会議システムとは、建設、土木の工事現場で日々行われている作業間調整会議の効率化を図るITツールです。
この会議は、安衛法で元請が行わなければならないものと定められており、多くの協力業者の作業予定調整や搬出入車両管理などを行う重要なものであり、工程、安全、品質管理のキーポイントとなります。
従来は元請、各社がホワイトボードなどに手書きをして運用するなど、大きな労力と多くの時間がかかっていました。
このシステムでは、煩雑であった作業調整や資機材の搬出入予定、安全巡視パトロールの結果の周知、現場配置計画図などを、パソコンやタブレット端末、スマートフォンで「いつでも」「どこでも」「すぐに」内容を入力・確認することができ、効率的に作業間調整を行うことが可能です。
e-現場調整Pro
作業安全指示書(手配書・実施書)、調整会議実施一覧や安全衛生日誌など、現場特有の帳票類を自動で作成し、協力業者間の搬入・揚重調整をスマートデバイスで入力・確認できる作業間調整会議システム『e-現場調整Pro』を開発。鹿島建設株式会社で運用され、現場から高い評価をいただいています。
システム化の計画段階から、設計・プログラミング・運用サポートまで一貫したソリューション構築をサポートしています。
- e-現場調整Pro 開発・納入実績
- 鹿島建設株式会社 建築管理本部



作業間調整会議システムの構築フロー
Buildee
2017年度から、e-現場調整Proは『Buildee』(鹿島建設株式会社とイーリバースドットコムと共同開発)と名称を変え、建設業界全体の施工管理業務の効率化を目的にイーリバースドットコムよりどちらの企業でも利用できるサービスとして生まれ変わりました。
アクトエンジニアリングではe-現場調整Proの設計企画・開発・運用保守で培った豊富な知識と経験を生かし、イーリバース社が展開するBuildeeの運用・導入支援サポートを行ってまいります。
建設現場施工管理サービス
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ホワイトボードから
パソコン・タブレットでの現場管理へ -
手書き・転記不要!一度の作業入力で
各種帳票の作成が可能 -
入力された情報・帳票を
いつでも必要な時に印刷

- 調整内容や作業実績をすべて帳票に
- 今までは、「作業日報」 「KY記録」 「揚重機作業計画書」などの帳票を手書きで入力していましたが、Buildeeでは一度の入力でさまざまな帳票を作成できるので、作成の手間が大幅に軽減されます。また、キープラン画像を帳票に表示したり、元請様の確認を記録したりもできます。(帳票の形式は元請様にご希望に合わせて作成いたします)

- タブレットでも スマートフォンでも
- Buildeeはパソコンだけではなくタブレットやスマートフォンでもご利用できますので、現場事務所に行かなくとも翌日の予定を入力・確認ができます。
もちろん、タブレットやスマートフォンでご利用いただく時には専用のページが表示されるので、画面が見にくい、操作しにくいということもありません。
またスマートフォン用アプリも近々リリース予定で、さらに便利な使い方ができるようになります。

- Web上で配置計画図を作成、同時に編集
- 従来は現場事務所のホワイトボードに描き込んでいた現場内の配置計画を、Web上で作成することができます。複数人で同時に編集できるので、マーカーペンの取り合いもなく、手書き感覚でいつでもどこでも描き込むことができます。
また、PowerPointなどの他のサービスに比べると、建設現場向けに重機などの画像データや設定項目を用意しておりますので、より簡単に、専門的な図面の作成が可能です。
汎用検査ツール(検タス)

現場で多くの時間を要する業務の一つに、図面どおりに作業が進められているかを確認する検査業務があります。
施工精度を確認する非常に重要な業務であり、検査準備、黒板への検査情報の記入、現場でのチェック、記録写真の撮影、事務所に戻っての写真整理や検査帳票の作成など、多岐にわたる作業を正確に行うことが求められます。そこで、検査業務の効率化とさらなる精度向上を目的に鹿島建設株式会社が汎用検査ツール『検タス』を開発しました。
このツールはiPadで図面や検査の種類を呼び出し、検査結果入力、写真撮影することで、自動的に検査帳票が作成・保存されるシステムです。当初は配筋検査用だったが、杭工事、鉄骨工事、プレキャスト(PCa)工事など、十数種類の工事検査に用いることができます。従来に比べ検査業務にかかる時間を半減したほか、精度や質の高い管理帳票を簡易に作成することが可能です。現在、全国の多くの現場で運用し、大きな成果を挙げています。
検タスの利用目的
- 1.各種検査に要する準備・検査業務・写真整理の時間短縮
- 2.情報の一元化(クラウドの所定のフォルダに自動で保存される)
- 検タスの主な機能
-
- 現地での入力 (検査位置・検査情報・写真)
- 自動で帳票作成 (検査帳票・写真アルバム)
- 検査ツールによる検査作業時間の変化
(配筋検査の場合) -
御社で導入された汎用検査ツールの事前準備・システム運用を
アクトエンジニアリングがサポートいたします。
現場において、『検タス』を使用できるように、当社では、この事前準備の作業をお手伝いいたします。
鉄筋工事をはじめ、杭工事、鉄骨工事、プレキャスト(PCa)工事、内装仕上げ工事など、数多くの検査があり、それらの検査に対応するように、また、施主、監理者などの様々なニーズに合致するような帳票を作成するために、現場経験の豊富なスタッフが、検査者が効率的な検査業務ができるように仕様検討を行い、平面図、構造図、仕様書などの検査に必要な情報を切り出し、専用サーバーに登録を行います。場合によっては、検査業務の開始前に現地に出向き、操作方法説明を実施したり、変更・追加となった情報を登録するなど、全面的に運用支援も行います。
朝礼システム(デジタルサイネージ)
当日の作業や立ち入り禁止エリアの周知など、現場の安全を守る毎日の朝礼。
しかし、朝礼会場から持ち場までの人員輸送に時間がかかり過ぎる、狭隘敷地で会場確保が難しいといった問題に頭を悩ませる現場も数多くあります。
このような現場からのを声を受け、アクトエンジニアリングでは国内で初めて“朝礼のシステム化”に成功しました。
時間の無駄を省き、作業員の歩掛を向上させ、現場内の情報伝達を大幅に改善する新しい朝礼として、大手ゼネコン各社にご利用いただいております。



- システム導入実績
- 株式会社大林組 鹿島建設株式会社 前田建設工業株式会社 松井建設株式会社
朝礼システムとは

朝礼当番として毎日の業務を代行!
現場のムダを削減するまったく新しいシステムです。
建設現場に欠かすことのできない毎朝の朝礼。この企画・設計を請け負い、業務効率化を支援するのがアクトエンジニアリングの朝礼システムです。
07年に都内大規模現場で導入以来、注目を集め、現在は大手ゼネコンで採用されています。
朝礼コンテンツの企画・構成など、従来、安全当番の方が行っていた業務をアクトエンジニアリングで全面支援。制作したコンテンツは、現場内の詰所、持ち場近くの朝礼会場などに設置した大型液晶ディスプレイに映像・音声で放送します。
「
朝礼のシステム化により、歩掛りを上げて利益率の向上を実現します」
「遠くて看板が見えない!」「当番の声が聞き取りにくい」等、作業員のストレスを解消するほか、朝礼会場から持ち場に移動する時間を大幅削減。定時きっかりに作業に取り掛かれる環境を整え、労務歩掛かり向上にも大きな効果をもたらします。
導入にあたっては、入念なヒアリングに基づき、現場ごとに最適な機器の選定、朝礼の運営方法などをご提案。システムの設置工事工事支援もアクトエンジニアリングが対応いたしますので、現場の負担を最小限にすることが可能です。
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朝礼システム導入前
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朝礼システム導入後
“朝礼屋”のアクトエンジニアリングにお任せ!朝礼運営の負担を大幅に削減!
コンサルティングから実施、導入後の改善・報告まで。建設支援を専門に行っている経験豊富な朝礼屋が、貴社の現場に合った朝礼運営をサポート。集合・解散のロスだけでなく、朝礼ご担当者の負担も大幅に削減することができます。
見たい時間に、好きな場所で、視聴できる! アクトエンジニアリングの朝礼システム
朝礼放送の開始時間を作業員の出勤時間に併せてセットすれば、一度だけでなく何度でも繰り返し流せますから、全員が揃うまで待つ必要はありません。また、持ち場近くにディスプレイを設置することで、移動時間を限りなくゼロに近づけます。
“全員が一同に集合し、朝8時から朝礼開始”という従来の常識を変えるアクトエンジニアリングの朝礼システム。これまで朝礼に要していた時間をカット、作業員の歩掛かり向上を実現します。
朝礼内容の充実と品質の向上を実現!
朝礼システムは朝礼のコンテンツを事前に用意することができます。
そのことで、安全当番のレベル差で生じる情報格差がコンテンツ化により解消されます。
また、朝礼後のリピート放送により確実な情報伝達を実現します。
充実した配信コンテンツ
朝礼システムは、朝礼の事前収録、ライブ中継を放送する他、現場で必要な安全情報や、近隣に向けた情報などのコンテンツも放送できます。
新規入場者教育ビデオ
工事現場における新規入場時の教育には、動画を使った新規入場時教育ビデオがおすすめです。
パワーポイントのスライドに自動音声を組み込んだ現場オリジナルの映像を作成。動画は繰り返し利用でき、必要な情報を正確に伝達できます。



- 新規入場者教育ビデオ販売・導入実績
- 株式会社大林組、鹿島建設株式会社、前田建設工業株式会社
新規入場時教育ビデオ
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業務負荷軽減
表現力豊かな映像と
完全音声化で負担軽減! - たかが、15分…しかし毎日の業務となると大変なものです。
新規入場者ビデオなら豊かな表現力でわかりやすく、完全音声化されているので日々音負担が軽減します。
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時短効果あり!
放送中は安全書類の
チェックで時間を有効活用 - 大現場では、1日に新規入場者が50人なんてこともありますね。
新規入場者教育ビデオ放送中の空いた時間に個人票や資格の有無などの安全書類チェック出来ます。早く移動が出来、仕事に取り掛かれるのでムダを削除できます。
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こんな使い道も送り出し教育にも使えて
現場への理解度UP! - 協力会社にDVDなどで配布することも出来るのでそのまま送り出し教育にも使用出来ます。
より理解して現場に臨むことで新規入場者教育もスムーズに行えます。
制作の流れとイメージ
ご用意いただくものはパワーポイントデータです。(普段の新規入場者教育で使用されているもの)
パワーポイントデータがない場合は資料などから弊社フォーマットにてご提案させて頂きます。
- ① 内容の整理とデザインのご確認
- ② 音声台本のご確認
- ③ 完成動画ご確認
内容イメージ
- ●工事概要
- ●注意事項
- ●基本方針
- ●作業服チェック
- ●所長方針
- ●火気使用
- ●案内図
- ●電動工具
- ●配置図
- ●車両のルール
- ●安全施工サイクル
- ●環境・品質
- ●安全基本行動
- ●最後に
その他、現場の案内図・図面、環境方針、詰所案内、各現場独自のルールなど

内容 約10分 (約25ページ) | 一式 200,000円 (税抜) 変更修正(1P) 10,000円 (税抜) |
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導入いただいたお客様の声
前田建設工業株式会社
都内某大型現場 加藤様
当現場は大規模の現場で、工期的にも非常に厳しいこともあるため、無事に竣工を迎えるためには、工事関係者全員が一丸となり工事を進めて行く必要があると考え、工事着工から間もなく、朝礼サイネ-ジシステムを導入しました。


【導入規模】
詰所には22台、事務所に4台の大型ディスプレイを設置して、朝礼については専用に設けた放送室から毎朝、ライブ中継により、安全当番から作業内容や危険箇所等の発表があったり、職長会からの伝達事項等も各ディスプレイに配信。大型ディスプレイで放映することで、作業員全員が配置図などをはっきりと見ることが可能で、鮮明な音質により明確に朝礼の内容を把握することが可能。
また、休憩時間についても、当日の作業内容や連絡事項、翌日の作業予定、安全動画なども繰り返し、放映。
朝礼サイネージシステムを導入、運用したことによって、作業員一人一人の作業に取り組む姿勢も変わり、安全に対する意識も向上したと思います。以前は元請が主体となり管理する『安全・品質・環境・工程』についても、職長や作業員から積極的に意見やアドバイスが上がる用になり、現場全体が一体となり、竣工という目標に進んでいると強く感じます。